UBIQS LOCATION EDITOR
ちょっとためになる話
2022 . 6 . 30
空き家や空きスペースを有効活用し利益を得る手段として撮影スタジオを経営する人が増えています。
その理由は、動画配信サービスの人気とともに撮影スタジオの需要が高まっているからです。
撮影スタジオの経営と聞くと「難しいものだ」と身構えてしまうかもしれません。
「撮影スタジオの経営ってどうやるの?」と疑問を持つ人もいるでしょう。
実のところ、撮影スタジオの経営はそこまで難しいものではないのです。
また、撮影スタジオの運営は自分で行うほか、運用代行を活用する方法もあります。
空き家や空きスペースを撮影スタジオとして運営する上でのメリットや必要な手続き、撮影スタジオの開業時にかかる初期費用や固定費、利益を得るためのノウハウや撮影スタジオ経営の代行サービスについて解説していきます。
まず撮影スタジオとはどのような人が利用し、どんなシーンに利用されるのでしょうか。
利用ケースとして多いのが法人による利用です。
映画やドラマ、バラエティー番組の再現VTR、音楽PV、CMなどの撮影のために映像制作会社が利用するケースが考えられます。
また、写真集や広告写真などのために、出版社やモデル事務所などが写真撮影目的で利用することもあります。
法人による撮影の場合は、被写体となるモデルや俳優、番組の出演者に加えて、カメラマン、照明、衣装、大道具、小道具などのスタッフ、映画やドラマなどの映像作品の場合は監督やディレクターといった制作の指揮を取る人物が利用することも。
作品の規模にもよりますが、大人数がスタジオ入りするケースもあります。
一方、個人が撮影スタジオを利用するケースも増えています。
代表例としてはYouTuberが動画撮影やストリーミング配信のために借りる、という利用シーンが挙げられるでしょう。
最近では、さまざまなジャンルの動画が配信されています。
そのため、自宅のようなあたたかみのある撮影スタジオだけではなく、カフェのような雰囲気、古民家、ガレージや会議室など、幅広いジャンルの撮影スタジオが増えてきました。
また、自主制作映画の撮影のため、映画サークルが借りることも考えられます。
他にも、撮影スタジオを利用する層として挙げられるのが、コスプレイヤーです。
SNSに投稿したり、同人写真集を作成したりするための写真を撮影する目的で利用するため、コスプレイヤーからの需要は高いと言えるでしょう。
ファッション関係の情報発信を行う人にとっても、SNSやブログに投稿するための写真を撮影するために撮影スタジオを利用することがあります。
最近ではキッチンが併設された撮影スタジオも人気です。
料理を作るシーンを撮影可能なスタジオは料理関連の配信を行う方が多く利用しています。
総じて、撮影スタジオは法人や個人を問わず、映像や写真に関わるクリエイティブ活動に携わる人々が、自身の映像作品や写真の撮影のために利用するケースが多いです。
撮影スタジオは、クリエイターの方々の作品作りを支えるという意味では欠かせない存在ともいえるでしょう。
▼参考記事
そもそも撮影スペース貸 ってどういうサービス?
撮影スタジオ経営と聞くと、「専門知識が必要なのではないか」「難しいテクニックが必要なのではないか」と考えがちですが、他の空き家活用法と比べて難易度が低いのが特徴です。
まず、撮影スタジオ経営は、物件に対して特に条件が定められているわけではなく、活用できる空き家や空きスペースの範囲が極めて広くなっています。
住人がおらず放置されている空き家などの遊休不動産も、自宅の敷地内にある使用していない物置、使用方法が定まっていないビルの屋上等も、全て撮影スタジオとして活用することができます。
さらに、レンタル期間は基本的に「撮影が行われている間」のため数時間のスポット利用が多くなっています。
利用者が物件を使う時間が短い点は、それだけ物件の利用に伴うトラブルのリスクも低くなることにつながりますし、長期間契約によって移転やリフォームができなくなる心配もありません。
こういった点から、撮影スタジオ経営は手軽かつ安心できる空き家や空きスペースの活用法と言えるのです。
また、撮影スタジオは個人よりも法人での利用が多いため、トラブルが起きにくい点も着目するべきポイントです。
参考までに、他の空き家活用法と比較してみましょう。
民泊の場合は、宿泊施設として利用する関係上、物件には「設備要件」と「居住要件」を満たす必要があります。
設備要件として指定されているのは、台所や便所、浴室などといった水回りの設備であり、これらがなければ人を泊めることができません。
一方、居住要件とは民泊施設として利用する物件が「実際に人の生活の地として使用されている家屋」、「入居者の募集が行われている家屋」、「随時その所有主や賃借人または転借人の居住の用途に使われている家屋」のいずれかでなければならないという決まりです。
この2つの決まりによって、転用可能な物件は限られており、例えば倉庫や物置を民宿利用するには水回りの設備を用意するなどの大掛かりなリフォームが必要となりますし、長い間放置されていて手入れが行われていないような空き家は利用することができません。
また、物置シェアリングの場合、物件自体の条件は特に設けられていませんが、一方で日当たりや風通しなどの条件を細かく把握する必要がある上に、預かった荷物の破損や紛失などといった利用者との個人間トラブルのリスクが高い点がネックとなります。
物置シェアリングは長期間荷物を預かることも珍しくないため、全ての預かり契約が終わらない限り移転やリフォームができない点も注意が必要となるでしょう。
空き家や空きスペースを有効活用し、撮影スタジオの経営を行うためには
下記項目をチェックしてみましょう。
まずは、この5つのポイントを押さえることで撮影スタジオの経営ができます。
どのような空きスペース・空き家を活用してどのような目的のスタジオを経営するのかを踏まえた上で、プランを練っていきましょう。
さまざまな開業形態が存在する撮影スタジオ。
以下ではそれぞれの開業形態について解説します。
撮影スタジオ経営の上で最も手軽なのが、自宅の空きスペースを撮影スタジオにするという開業形態です。
自分が所有する物件であるため、改装などの融通が効きやすいというメリットが存在します。
撮影スタジオとして登録できるスペースは幅広いため、空き部屋はもちろん、ガレージや屋上、庭のみを登録することも可能です。
注意点としては、メンテナンスや固定資産税支払いについて。
清掃も含め、すべて自分で行わなければならないため注意が必要です。
▼参考記事
【 ハウススタジオ 】人気の戸建 ハウススタジオ 4選!
自らが所有する店舗の空きスペースを撮影スタジオとして貸し出すという開業形態も存在します。
融通が効きやすい反面固定資産税の支払いを行う必要がある点は自宅の空きスペースを活用した業務形態と同様ですが、自宅との違いは、店舗の従業員にメンテナンス作業を行ってもらうことができるという点にあるでしょう。
自宅とは異なり、ショップならではの個性豊かな雰囲気も好まれるため、さまざまなジャンルの撮影で利用してもらえる可能性もあります。
自己所有以外では、他の所有者から物件を借り、それを撮影スタジオの用途で利用するという開業形態が挙げられます。
基本的な清掃や簡易な補修は借主が行う必要がありますが、大掛かりな補修や塗装といった手間のかかるメンテナンスは貸主に行ってもらえるのがこの形態の最大のメリットと言えるでしょう。
借主は固定資産税が一切かからないのも利点の一つです。
しかし、壁紙の張替えや大掛かりな部屋の模様替えなどは貸主側の許可が必要となり、やや融通が効きにくい面が存在する点には注意しましょう。
ホテルの空き室や、飲食店の空きスペースを撮影スタジオとして利用することも可能です。
この形態の利点としては、閑散期などの宿泊事業や飲食事業が行えない時期における需要の創出にあります。
飲食店やホテルは再現VTRや、CM、ドラマの撮影場所としての需要も高くなっています。
▼参考記事
ホテルを撮影スペースに!おすすめホテル撮影スタジオ 3選!
【 飲食店撮影スタジオ 】人気 飲食店撮影スタジオ 3選!
企業が自社の空きスペースを撮影スタジオに転用するという運用形態も存在します。
自社が保有する物件であれば改装の融通も効きやすく、メンテナンスも従業員に行わせたり外部業者に委託したりするなどの方法で対応可能です。
何より、自社のPR戦略の一環に組み込むことで、マーケティング面での効果も期待できます。
▼参考記事
【オフィスシーンの撮影に最適!】人気の オフィス撮影スタジオ 5選!
空き家や空きスペースを撮影スタジオとして利用するための手続きは、それほど多くありません。
広さや用途によっては開業届の提出のみで開業できるケースもあります。
利用したい建物によっては必要な手続きも含め、それぞれ解説していきましょう。
事業を開始するための開業届はほとんどのケースで必要になります。
自宅の空きスペースを撮影スタジオとして活用する際には個人事業主となるため、確定申告の義務が生じます。
収益があり、確定申告を行う場合、開業届の提出を行わなければなりません。
開業届は最寄りの税務署に直接提出、あるいは郵送で提出するようにしましょう。
建築基準法に則った用途変更の建築確認申請が必要なケースもあります。
こちらは、建物の利用方法を変える際に必要となる手続きです。
建物を安全に利用するための基準は用途ごとに異なっており、例えば自宅では問題なかった部分が撮影スタジオとして利用する際に安全上の問題が生じ場合があります。
すべてのケースに必要な手続きではありませんが、200平方メートル以上の建物や大幅な改修を行う際には必要な場合も。
建築基準法については下記もご参考にしてみてください。
東京都都市整備局
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/kenchiku/kijun/index.html
3つ目は消防法に基づく開業手続きです。
こちらもハウススタジオでは不要なケースがほとんどですが、平米数や用途によって必要になる可能性もあります。
具体的にどのような届け出や手続きが必要になるかは、利用する建物やリフォームの有無などによって異なるため注意が必要です。
例えば改装工事を行う場合は「防火対象物工事等計画届出書」の提出が必要となりますし、用途変更を行う場合は「防火対象設備使用開始届」を消防署に届け出なければなりません。
UBIQS-LOCATIONの撮影スタジオ運用代行サービスで開業手続きについてのアドバイスも可能です。
お気軽にご相談ください。
お問合せ先はこちら
参考記事
【掲載をご検討の方向け】U-Locationのロケーション 運営代行 サービスのご紹介
スタジオ経営に必要な開業資金として、どのようなものがあるのでしょうか。
まず、スタジオの開業は建物の所有形態により2つのパターンに分類できます。
1つ目は自己所有物件の空き家・空きスペースを撮影スタジオとして活用するパターンです。
この場合、改造・改築が不要な際には開業資金は少なくて済むでしょう。
もう1つは撮影スタジオ用に物件を購入したり、借りたりするタイプです。
空き家・空きスペースを改造・改築する場合、物件の購入費用や礼金・家賃などの物件取得に関する費用は基本的に発生しません。
そのため、開業資金の大半が改造・改築に関する費用となります。
物件を購入したり、借りたりする場合、改造・改築に関する費用に加えて物件取得に関する費用も必要です。ただし、前テナントの内装や設備をそのまま利用する居抜き物件の場合は、改造・改築に関する費用を抑えられる場合もあります。
改造・改築に関する費用の具体的な費目としては内外装工事費や設計費、設備工事費などが挙げられます。内外装工事費は撮影スタジオのタイプと広さにより金額に大きな幅がでるため注意が必要です。
撮影スタジオには正面の壁と床が白く塗装された「白ホリゾントスタジオ」、特定のシチュエーションやコンセプトに特化した家具や備品が揃えてある「ハウススタジオ」の2種類があります。
そしてハウススタジオと白ホリゾントスタジオなら、白ホリゾントスタジオの方が内外装工事費の坪単価は安くなる傾向にあります。
設備工事費は電気やガスなどの資格が必要な工事にかかる費用です。エアコンを新設するため電気を引き直したり、キッチンやシャワーを設置したりすると設備工事費が高くなる可能性があります。
物件取得に関する費用としては保証金や礼金、仲介手数料などが挙げられます。
住居用の賃貸物件では、保証金は賃料の1~2ヶ月という場合が多いですが、テナント用の賃貸物件では賃料の6〜12ヶ月程度を保証金として納める場合が多いので注意しましょう。
改造・改築に関する費用、物件取得に関する費用以外に発生する開業資金としては、機材・備品費、広告宣伝費などが考えられます。
特に撮影機材をレンタルできるスタジオを経営する場合は、カメラや三脚、照明など撮影に必要な機材を一通り揃える必要があるので、機材費が膨らみやすいです。
撮影スタジオ経営の固定費はどのようなものが考えられるのでしょうか。
まず、一般の賃貸住宅と同じように、水道光熱費や通信費も固定費として発生します。
水道光熱費の中でも水道料金とガス料金に関しては、キッチン付きスタジオやプール付きスタジオのようなスタジオでもない限り、あまり高額にならないでしょう。
電気代に関しては、冷暖房を稼働させたり、ストロボを利用したりするため、それなりの金額になる可能性があります。
具体的な金額はスタジオの大きさにより異なりますが、小さな撮影スタジオでも水道光熱費と通信費を合わせて3万円程度は想定した方が良いでしょう。
自己所有の空き家・空きスペースを利用して撮影スタジオの経営を始める場合は、賃料は発生しませんが、賃貸物件を利用してスタジオ経営をする場合、固定費のなかで大きくなるのが賃料です。
賃料の相場は地域毎に異なります。
例えば、人口の多い都心部の物件や駅に近い好立地の物件は賃料が高い傾向にあります。
ちなみに撮影スタジオの場合には、坪単価1〜2万円くらいの物件が多いようです。
撮影スタジオを運営するためには最低10坪は必要と言われているため、賃料に関しても10~20万円は想定した方が良いでしょう。
営業・宣伝にかかる費用も固定費として発生します。
集客において、Webでの宣伝は欠かせません。
Webサイトを制作することはもちろんですが、制作しただけではなく利用希望者に情報を届けるための工夫が必要となります。
そのため、サイト制作費だけではなく集客のための施策として広告費等の固定費が掛かることもあるでしょう。
スタジオのメンテナンスや維持に関する費用も必要です。
例えば、白ホリゾントスタジオの場合、定期的に壁と床の塗料を塗り替えて、白くてきれいな空間を保つ必要があります。
また、スタジオの清掃費用やトイレットペーパーなどの消耗品の購入費用なども維持費に含まれます。
撮影スタジオを開業したばかりの時期に苦労するのが集客です。
集客とは、さまざまな手法を活用し、自身の店舗やウェブサイトなどに人を集めることを指します。
開業したばかりの撮影スタジオは知名度・認知度が低いため、なかなか人が集まりません。
では、どのような集客を行い、お客さんを集めれば良いのでしょうか。
まず集客方法にはオフラインで行うものと、オンラインで行うものがありますが主流はオンラインでの集客です。
オンラインでの集客方法は数多くありますが、個人でもやりやすいのがSNSを利用した集客です。
SNSでの集客では、SNSを利用する多くのユーザーに対して情報を発信します。
撮影スタジオの内装やレイアウトなどが伝わる、おしゃれな写真をSNSに投稿すれば、多くのSNSユーザーの目に触れる可能性があります。
ただし、SNSでの情報発信力を高めるには、アカウントのフォロワーを数多く確保しなければなりません。
当然ながらアカウント開設直後はフォロワーが少ないので、フォロワーを増やすために地道にSNSを更新する必要があります。
この他にオンラインでの集客方法としてSEO対策、MEO対策があります。
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、自社のWebサイトなどを検索エンジンの評価基準に最適化することです。
SEO対策が上手く機能すれば、検索エンジンの結果の上位に表示されやすくなります。
SEO対策にもさまざまな方法がありますが、利用者が検索しそうなキーワードを洗い出し、そのキーワードに関連した内容の記事を書くという方法があります。
MEO対策は「Map Engine Optimization」の略で、マップ検索エンジンの評価基準に最適化することです。
SEO対策と同様に、MEO対策が上手く機能すれば、マップ検索エンジンの結果の上位に表示されやすくなります。
MEO対策の基本的な手法は、マップ検索エンジンに登録する基本情報を充実させることです。
SEO、MEO対策をしっかり行えば検索エンジンからの集客アップが期待できるでしょう。
この他にオンラインでの集客方法にはWeb広告、メルマガ配信、動画投稿などがあります。
オフラインでの集客の代表的な方法がポスティングです。
ポスティングとは、特定エリア内の住民の郵便受けにチラシ等を投函し、宣伝を行う集客方法です。
ポスティングは古典的な集客手法ですが、撮影スタジオ近辺の住民に集中的に宣伝できるため、地元での認知度アップが期待できます。
この他にオフラインの集客方法としてはダイレクトメール、新聞・雑誌広告などがあります。
集客方法にはオフライン・オンライン含め様々な手法がありますが、代行業者に集客を依頼することも可能です。
代行業者に依頼する最大のメリットは、集客やマーケティングの専門家に任せられる点です。
撮影スタジオに特化した検索サイトに登録し運用代行を依頼することも有効です。
撮影スタジオ検索サイトへの登録することのメリットとしては
検索順位の向上に向けた各種施策・SNSやブログを通じたスペースのPR等の集客サポートを依頼できるところにあります。
依頼すると費用もかかりますが、SNSの運用が苦手、SEOやMEOがよく分からないという方は、業者に依頼した方が効率が良い可能性があります。
また撮影スタジオの検索サイトは、多くの情報が集まるため利用者からの問い合わせも個人経営の撮影スタジオに比べ圧倒的に多いです。
利用者の要望に合わせて掲載スタジオの紹介を積極的に行うため、個人で行う集客よりも利用者に認知してもらえる可能性が高まります。
▼参考記事
撮影スタジオ 掲載サービス 申込受付開始のお知らせ
撮影スタジオの日々の運用業務がどのようなものなのか、具体的な業務内容をご紹介します。
スタジオの予約管理業務は運営で必ず発生する仕事です。
撮影を行いたい日時や利用する人数、撮影の内容などを確認した上で予約を受け付けます。
予約が入った日にスタジオをしっかり撮影できる状態にしておくため、またダブルブッキングを避けるため、予約管理は非常に重要な業務です。
予約管理が不十分だと、予約をスルーしてしまったり、あるいは予約の二重取りをしてしまったり、信用問題にも関わるトラブルに発展するので特に気を付けたい部分です。
撮影スタジオは安全かつきれいな状態をできる限り維持する必要があります。
そのため、スタジオ内の清掃も重要な業務の1つです。
利用者が快適にスタジオを利用できるよう、きれいで清潔な環境を保ちます。
撮影スタジオは広く、またさまざまな設備・機材も設置しているため、汚れが溜まりやすい場所と言えるでしょう。
すみずみまで細やかな掃除を日常的に行う必要があります。
撮影スタジオの設備や機材は、何もケアしなくともずっと良い状態で使い続けられるわけではありません。何度も使用するうちに機材の調子が悪くなっていくこともあります。
また、大事に使っていても経年で劣化する可能性もあります。
照明・撮影機材・空調の設備もつねに状態チェックを行ったり、専門業者を呼んで定期点検を行うことが必要です。
物件のメンテナンスを年に1回の頻度で行うようにしましょう。
専門の清掃業者や害虫駆除業者に依頼して、内装や外装のクリーニングを徹底的に行い、それ以外でも清掃や破損部分の簡易な修繕を行うなどの日常的なメンテナンスを心がけてください。
撮影スタジオを運営する上でネットでの情報発信は必須です。
例えばスタジオの公式サイトを設置し、スタジオの概要や予約方法、予約フォームなどのコンテンツを設ければ、利用客はスタジオのリサーチや予約がしやすくなります。
SNSを活用し、随時最新情報を発信するスタジオも多く見られます。
このようなネットコンテンツの更新についても日常的な業務です。
撮影スタジオに集客するためには、営業や効果的なマーケティングを実施し利用客を増やす必要があります。
どのようなアプローチをしていけば利用客が集まるのか考え、実行していくこともスタジオ運営の重要な業務です。
撮影時にスタジオの機材の使い方がよくわからなかったり、突発的なトラブルが発生したり、利用客が撮影スタジオ側とコミュニケーションを取らなければならない場合もあります。
そのような場面でスムーズに対応できるよう、撮影の立ち会いをするのもスタジオ業務の1つです。
撮影を行う場合、公式サイトの画像や情報だけでなく、実際にロケハンをした上で撮影プランを練りたいという人もいます。
そのような予約者のロケハン対応もスタジオ業務です。
スタジオを事前に見学させ、利用客から質問や要望などがあれば随時対応していきます。
▼参考記事
【新人スタッフ様向け】スタジオのスムーズなロケハン 予約・問合せ方法
撮影スタジオの運用代行サービスとは、撮影スタジオの運営に付随するさまざまな業務を、経営者やスタジオスタッフに代わり行うサービスのことです。
集客や清掃、予約、問い合わせの対応などの運用業務を、全て代行サービスに任せられます。
また、公式サイトの作成やチラシ・ポップの作成など、スタジオ経営に必要なものを企画から担当してくれるサービスも。
さらに、撮影スタジオは芸能・メディア系の業界が利用することが多いですが、運用代行は業界のネットワークを持っている業者も多数あり、業者のつながりから大型案件の利用客を集めてくれる場合もあります。
撮影スタジオの運営に関し、幅広くサポートを依頼できるのが運用代行サービスなのです。
▼参考記事
UBIQS-LOCATIONの撮影スタジオ掲載サービス
撮影スタジオの運用代行サービスの中には業務委託としてすべてお任せできる業者も。
通常、撮影スタジオ検索サイト等に登録する際にはロケーションの参考写真を撮影する必要がありますが、その撮影から代行を依頼することもできます。
撮影スタジオの利用者が求めることを知り尽くしたプロが撮影を行うため、ロケーションの魅力となるポイントを押さえた宣伝が可能に。
さらに、掲載する際に必須となるのが撮影スタジオの見取り図です。
利用者はロケーションを検討する際、掲載画像だけではなく、「画像に写っている空間同士の配置」や「それぞれの空間の広さ」をチェックします。
この見取り図の作成代行も行ってくれるため掲載手続きもスムーズに進めることができます。
その他、ほぼすべての運用業務を代行してくれるため他の仕事との兼業で撮影スタジオの経営を行う方や、空き家や空きスペースを持て余しているものの、初めてのスタジオ経営で不安が大きい方が業務委託もおすすめです。
▼参考記事
UBIQS-Locationのロケーション 運営代行サービスのご紹介
撮影スタジオの運営方法として
があります。
どちらのパターンでスタジオ経営を行うか決めるためには、各パターンの良い点と悪い点、両方を詳しく理解することが大切です。
各パターンの主なメリット・デメリットを解説します。
撮影スタジオ運営を自分で行うメリットは、運営にかかる費用を安く抑えられることです。
スタジオの運営業務は誰かが無料で引き受けてくれるわけではありません。
業務を代行する場合は、撮影スタジオの業務や維持管理にかかる費用に加え、代行の依頼料金が発生します。
自分で運営を全て担えば、運営の費用は最小限にすることはできるでしょう。
デメリットは、運用業務を全て自分で担当しなければならないため、負担が大きいことです。
撮影スタジオの業務は多岐に渡り、これを全て自分だけでこなすのは非常に骨が折れます。
日々のスタジオの維持管理だけでなく、撮影時の立ち会いなども必要なので、休みも取り辛いでしょう。
撮影スタジオの経営経験があまりない場合は、慣れない業務でさらに大変さを感じるかもしれません。
さまざまなノウハウが十分得られていない状態で撮影スタジオを運営していくことには、並大抵でない苦労がつきまといます。
経営も現場の業務も、全てを自分で背負い込むことで、大きな負担となってしまう可能性もゼロではありません。
スタジオ運用の代行業者を利用するメリットは、運営の負担が大幅に軽くなることです。
撮影スタジオの業務の大部分を代行に任せられるので、自分であれこれ業務に奔走する必要がなくなります。
スタジオの日々の清掃や予約管理も、予約日の立ち会いも、全て代行してもらえるので非常に楽です。
直接負担する業務が減るため、自分は経営に集中することができるでしょう。
休暇などのスケジュールを立てる余裕も生まれ、仕事と生活のバランスが取りやすくなるはずです。
また、代行業者はいくつもの撮影スタジオの運用代行をしている確かな実績があり、業務に必要な知識・スキルも十分備えています。
そのため、撮影スタジオの経営者にスタジオ業務のノウハウが少なくても、上手く運営していけるという点も大きなメリットです。
例えばスタジオ経営を新たに始める際、運用代行業者からさまざまなアドバイスをもらうことも可能。
新築せず、既存の空き家を活用し撮影スタジオを運営するケースも多く見られますが、どのような空き家を選べば良いかなどの相談にものってもらえます。
そのほか、集客に関しても運用代行業者に任せられます。
新たに始めた撮影スタジオが直面しやすい問題が、利用客がなかなか思うように集まらないこと。
実績が少ない撮影スタジオが独自に大きな集客を成功させるのは難しいでしょう。
その点もマーケティングのノウハウを持っている運用代行業者にサポートを頼めます。初めての撮影スタジオ経営でも、運用代行業者を利用することで大きな安心感が得られるのは魅力的です。
デメリットとして挙げられるのは、費用がかかることでしょう。
代行業者に運用代行を依頼するのは有料なので、自分だけで運営するパターンと比べるとどうしても費用が高くなる傾向にあります。
ただし、業者によって料金はさまざま。
コスパの良い業者を選ぶなど、できる限りコストを抑えることは可能です。
スタジオ運用代行に関して気になる人が多いのが費用面。
代行の料金は業者によってタイプが異なります。
例えば撮影スタジオの売上から一定の割合を代行料金として支払う成功報酬型の業者もあります。
成功報酬タイプのサービスを提供している業者は、売上の20%〜40%ほどを代行料金としているケースがよく見られます。
売上に関わらず毎月定額を支払うタイプの業者も存在します。
ただし、スタジオの広さや業務内容などによって費用は大きく変動するため、なかなか相場を示すのは難しいところがあります。
なお、初期費用に関しては、かかる業者もあればかからない業者もあります。
撮影スタジオの開業に際し、さまざまなアドバイスやサポートを受ける場合は、数十万~数百万の初期費用が発生することが多いでしょう。
具体的にどのくらいの費用がかかるのかはっきり調べるためには見積りの取得が必要です。
個別の状況に応じて明確な費用を示してもらえるため、具体的にコストがイメージできます。
撮影スタジオに必要なのは外観や室内の見栄えや美しさです。
スタジオの利用者は、できるだけ見栄えの良い環境で撮影を行いたいという欲求があります。
そのためにも、見た目の美しさやレイアウト、調度品のセンスなどを可能な限りこだわって、良好な撮影環境を提供できるようにしましょう。
交通の便も考慮する必要があります。
特に地方の場合は遠方から車や公共交通機関を利用して撮影スタジオへと赴く必要があるため、近場の交通機関をしっかりと把握しておきましょう。
駐車スペースがあれば、車を利用する人も安心して撮影スタジオを利用できます。
撮影機材の運搬で車をどうしても利用しないといけないという人もいるため、駐車スペースを敷地内に用意する、近場にコインパーキングがある物件を撮影スタジオとして利用するなどの対応策を講じておきましょう。
撮影スタジオ運営で重要なのが利用規約の作成です。
利用規約を作ることで、利用客に撮影スタジオを利用する方法や禁止事項などを詳しく理解してもらうことができます。
何かトラブルなどが発生した際、利用規約がないと利用客から「そんなことは知らなかった」「どこに禁止事項が書いてあるのか」などと反論される可能性も。
利用規約を作成しておけば、「規約に記載している」と主張できるため、トラブルがこじれないうちに解決できるでしょう。
なお、利用規約や禁止事項は実際に利用者に読んでもらい、理解してもらわないと意味がないので、周知徹底が重要です。
例えば公式サイトなどネット上に載せ、広く発信することも必要。
また、代行業者を利用すれば、集客の際に禁止事項を伝えてもらうことも可能です。
なお、利用規約をどのように作成すれば良いのかよくわからないという経営者もいるかもしれません。そのような場合は、規約・禁止事項の作り方から相談もできます。
スタジオ経営を長く続けるためには、毎月安定した利益を出す必要があります。
そして利益を出すためには、毎月発生する固定費よりも高い売上をあげる必要があります。
つまりスタジオ経営で利益を得るためには、固定費を抑えて、売上を増やす工夫が必要です。
まず撮影スタジオの収入源は、スタジオスペースや撮影機材を時間単位で貸し出すことによるレンタル料金がメインとなります。
スタジオ経営者自身がカメラマンの場合、七五三などのイベント撮影や証明写真撮影などを個人から請け負うことでも収入を得られますが、ここではレンタル料金で売上を増やす工夫を説明します。
レンタル料金で売上を増やす方法の1つが単価を上げることです。
例えば、撮影スタジオの1時間当たりのレンタル料金を2500円から5000円に増やせば、客単価は2倍になり売上が増える可能性があります。
ただし、レンタル料金の値上げをすると利用者が離れ、逆に売上が下がる恐れがあります。
レンタル料金の値上げをするなら、部屋のレイアウトや内装を工夫し、他の撮影スタジオと差別化を図る必要があります。
回転率を上げることも、売上を増やす方法の1つです。回転率が高い状況というのは、常に予約で埋まっていて空き時間が少ない状況です。
回転率を上げるためには、予約管理をしっかり行う、4時間利用、8時間利用などに割引料金を設定して、なるべく長時間レンタルしてもらうなどの工夫が求められます。
単価を上げる、回転率を上げるなどの方法で、固定費を上回る売上を出せば、毎月安定した利益を出せるでしょう。
ただ、注意したいのは固定費をわずかに上回るだけでは、利益にならない可能性があります。
それは開業資金が掛かっているからです。
開業資金が回収できた時点で、利益がある状態となります。
撮影スタジオの場合、開業資金の回収にかける期間は1年から1年半ぐらいと言われています。
毎月の売上・利益の目標を設定する際も、開業資金の回収を踏まえた上で設定すると良いでしょう。
スタジオ経営ではときにトラブルが起こることもあります。
多いのはスタジオやスタジオ内の物品の破損です。
撮影の影響でスタジオの壁・床が傷ついたり、備え付けの物が壊れたりといったケースが見られます。
しかし、その破損が利用客側の責任によるものなのか、経年劣化や管理の不十分などスタジオ側の責任によるものなのか、双方の主張が食い違ってしまい大きなトラブルに発展することもあります。
また、音による住民トラブルも撮影スタジオでは発生しやすいトラブルです。
撮影の内容によっては、大きな音などが出ることもあり得ます。
この音が近所にとっては騒音となり、クレームが入ったり、ご近所関係が悪化したりする可能性も。
撮影スタジオ運営をする上でこうしたトラブルが頻発すると、業務の負担が増えるだけでなくスタジオのイメージダウンに影響してしまう場合もあるため、できる限り避けたいところです。
スタジオ運用代行は、スタジオ運営に関しノウハウや経験を豊富に持っているプロ。
スタジオ運営において起こりがちなトラブルを防ぐコツや、トラブルが発生したときの適切な対処の仕方なども理解しており、適切な対応ができるため安心して任せられます。
撮影スタジオ経営は空き家や空きスペースを活用して初期費用や固定費を抑えて、しっかり集客を行い売上を伸ばせば、利益を期待できるビジネスです。
使っていない空き家や空きスペースを有効活用し、スタジオ経営に挑戦してみてはいかがでしょうか。
経営について不安を感じる際には経営代行サービスもあるので、撮影スタジオ経営のノウハウや経験がない方でも始められます。
撮影スタジオの運営を自分で行うか運用代行業者を利用するか、どちらが適してるかは個々の状況や、運営において何を重視するかにもよります。
それぞれのスタイルにメリット・デメリットがあるので、ぜひこの記事を参考に、自分に合ったスタジオ運営の形を考えてみてください。
そして運営を成功させ、利益につなげましょう。
UBIQS-LOCATIONにはキッチンスタジオや、レストラン、オフィススペース、ハウススタジオや屋上・バルコニースペース等多種多様なスペースを掲載しており、どのようなスペースでも撮影スペースとしてご利用できる可能性がございます。
上記の様な事をご検討の方、是非一度お問合せ下さい。
撮影スペース運用は案件ごとの単価が高く、短時間の利用で高収益を見込めるサービスです。
基本的に現状のままの空間を利用して頂くので、既存空間をそのまま運用でき、参入ハードルも低い傾向にあります。
UBIQS-LOCATIONでは利用者様からの各種お問合せや下見・利用中の立会い、ご利用後の清掃までご要望に合わせて幅広く対応させて頂いており、オーナー様の運用工数が少ない事も特徴の一つです。
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